暑くて暑くてどこへ出かける気にもなれず、巣ごもりをしてAmazonの新譜を眺めていたら、ものすごく強烈なインパクトのジャケットが。ついこの間発売されたヴァイオリンの原田陽さんとチェロの新倉瞳さん、そしてアコーディオン(!?)の佐藤芳明さんが、バッハのゴルトベルク変奏曲をおやりになったCDでした。

バッハにヴァイオリン、バッハにチェロというのはよくありますけど、バッハにアコーディオンって珍しい気がします。CDの紹介文には「バッハの時代には決してあり得なかったアコーディオン」って書いてあるからやっぱりなかったんだ。

https://www.amazon.co.jp/dp/B09ZB5L86Q/
※CDのジャケットには著作権があって勝手に掲載してはいけないそうなので、仕方なくAmazonへのリンクを貼っておきます。Amazon Prime Musicで聴けました。


(失礼ながら)物珍しさとジャケットのインパクトだけで聞き出したのですが、一聴してさらにびっくり。すごくしっくり。ヨーロッパの石畳の街角から聞こえてくるような自然さがあって、もとからこういう音楽だったんじゃないかと錯覚するくらい。温かくも時に刺激的な、御三方の充実したアンサンブルにどんどん引き込まれます。

ゴルトベルクってよく眠くなるのに、これじゃ寝ているヒマがありません。
今日はこれをずっと聴いてよっと。

ウクライナがロシアに侵略されているニュースを見る度に、心が痛みます。

ヴァレンティン・シルヴェストロフさん(Valentin Silvestrov 1937-)は、20世紀のウクライナを代表する作曲家で、近年は非常に繊細で温もりのある音楽を書かれています。しばらく前の記事ですが、この大作曲家が、難民になられているとのこと。
https://www.nytimes.com/2022/03/30/arts/music/valentin-silvestrov-ukraine-war.html

84歳のご年齢で、キーウの自宅からリヴィウ、そしてポーランドを越えてベルリンへと至る道のりはどれほど大変だったのでしょうか。

この記事には今回の道程の最中である今年の3月9日に「ウクライナからの脱出中、ポーランドの国境に向かって、そしてポーランドの国境を越えて移動するときに、そのメロディーが生じた」という「3つの小品」と、ベルリン到着後の3月16日に書かれた「パストラルとエレジー」から、2つのエレジー(悲歌)が紹介されています。

「3つの小品」より
https://www.youtube.com/watch?v=FgbPBz_sPPE

「パストラルとエレジー」より
https://www.youtube.com/watch?v=DsVF6zTm8BY


戦争が一日も早く終わり、ウクライナの人たちに平穏な日が訪れますように。

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